笹生父が僕に言った一言! 全米女子オープン 予選2日目


昨日の疲れが嘘かのように短時間でもぐっすり眠れたようで予選二日目の朝は爽快に目覚めたのだ。

書き忘れたが予選初日の終わりにはカメラマンで雑誌『Number』の記事と撮影をしている南しずかさんから今大会から出場している選手たちの中で注目されている選手のリストを頂きました。普通こんなことをするカメラマンってまず絶対と言っていいほどF1世界にはいません。(出会ってないのか。。。汗)またプロカメラマンの中でもとても珍しい!!!

とりあえず私としては11人の日本人選手を追いかけるのに必死なわけで。。。

それでもこのリストは今後の撮影や大会にとても為になるメモになったわけです。本当に感謝です。

話を戻すとしよう。。。

予選2日目。初日よりも肌寒く、そして霧が立ち込める中スタートされた。

初日のスケジュールをひっくり返した時間割になるので午前中の注目は畑岡奈紗選手と渋野日向子選手。

初日を終えた時点で

『1差3アンダー3位にメジャー1勝含むツアー通算10勝のブルック・ヘンダーソン(カナダ)、メーガン・カンエンジェル・イン。2差2アンダー6位に笹生優花レキシー・トンプソンフォン・シャンシャン。世界ランキング1位のコ・ジンヨンが1アンダー9位で続いた。

畑岡奈紗は1オーバー26位、渋野日向子川満陽香理が2オーバーの41位で初日を終えた。

勝みなみ上原彩子は5オーバー84位、「オーガスタ女子アマ」を制したアマチュア梶谷翼(兵庫・滝川第二高)は6オーバー110位と出遅れた。』(記事引用GDO)

つまりまだこの時点では4名の選手がまだ予選通過の可能性を秘めていて、そして勝みなみ選手と上原彩子選手も可能性はある。

とにかく祈るような気持ちで選手たちを追いかける。

ラフでのショットに苦しむ選手たち、グリーンの厄介な変化になかなか対応できない選手たち。これほどまでに苦悩している選手が多く見られるのはやはりメジャー大会だからなのか。この厄介なコースなのか。

以前男子ゴルフPGAツアーで開催された時の優勝者はイーブンパーだったことからも男子にとっても厄介なコースと言えるだろう。

そんな中ラフをものともしない選手が何人か居たのだが笹生優花選手もその1人!

ラフからのショットが正確で尚且つ深いラフでも負けない足腰、手首など決して筋肉質(マッチョ)なイメージが全くない彼女はどんなトレーニングを積んできたのだろうか?! 決まるたびにギャラリーから拍手が沸き起こる!

一方渋野日向子選手のパターが全然入らない。。。

後半に入って畑岡奈紗選手が次々に難しいラインを読み決めていくパットを横目に渋野選手のパターが入らない。。。ショットは物凄くいいのに。。。

−1で終えた畑岡奈紗選手に対して渋野日向子選手は+7

予選のカットラインは+5前後と言われている中で畑岡選手は大丈夫だが、渋野選手は厳しくなってきた。。。昨年末最終日までトップを争っていたその姿は今大会では見れなかった。。。

午前組が終わり奇跡か。。。スケジュールに少しだけ『空き』があった!

ここぞとばかりにメディアルームへ戻り、カメラのバッテリーを取り替え、遅れる画像を日本へ送信し食堂へ!そうです食堂へ!いけたのです!!!

が。。。昼の時間また終わってしまっており。。ランチ全て撤収された後でした。でも飲み物をゲットし、軽食お菓子をつかんでふたたびコースへ!

するとチーム笹生組と遭遇。しばらくついて撮影することに。ハワイのロッテチャンピオンシップで話すようになり今大会でも同じメンバーに出会えたことは嬉しかった。笹生選手の調子をチームの皆さんから確認しながらついていく。

この時笹生選手のお父様と話をしたときにとても印象的な言葉を聞いた!

 

『今年はこの全米女子オープン優勝かけて調整してきた!』

 

スコアを見ると順調に伸ばしてきている。初日−2でつけていい位置にいるだけに今後のスコアの伸びでどこまでいけるか楽しみでもあった。でも優勝って。。。

笹生優花選手の言葉に

『周りの期待とか優勝とかを目指すよりも、いかに自分の納得できるゴルフができるかを目指している。』

とロッテチャンピオンシップで優勝争いをしていた最終日直前に聞いたのだ。だから今年は勉強の年なのかなとも捉えていたし、お父さんの思いも知っているけれども本人が後悔しない納得いくゴルフがしたいんだとも思っていた。

他の選手を追いかけながらそんなことを思い返していた。

残りの選手たちを撮影しながらまたスケジュール片手にコース図と睨めっこ。とにかく行けるところまで行こう!もう体がどうなっても構わない。行くしかないです!

笹生チームと最後18ホールに来ると、ギャラリーからの拍手と歓声が!

この日予選をトップで通過したのは他でもない笹生優花選手だったのだ!

2日目は−4とスコアを伸ばしトータル−6!!!

ホールアウトすると世界中のメディアたちからの取材の嵐!

この様子を残さなければと必死に撮影するものの、日本へもすぐにこの事実を伝えなければならず。。。アタフタ。。。

そうまだ予選を終えたことなのに、この事実にみな浮き足立ってあたかも優勝でもしたかの騒ぎ!

笹生父が一言『予選通過してよかった』

チーム全員から突っ込まれて爆笑が沸き起こる。

取材が終わるとファンたちに囲まれてサイン責め!

子供も寄ってきてはサインをねだる!笹生選手は子供達へのサインをとても丁寧に真摯に向き合って応える。実に素晴らしく微笑ましいのだ。

予選を通過しただけではない。史上初の最年少、日本人初、フィリピン人初のとたくさんの史上初がついてくる優勝も夢では無くなってきたのだ!

予選のカットは+6。

この時渋野選手の予選落ちは確定した。。。

通過した選手は笹生優花選手、畑岡奈紗選手、そしてスコアを伸ばしてきたアメリカツアー9年目の上原彩子選手の3人だけになってしまった。

メディアルームで画像を処理、そして送信の繰り返し。初日よりも少しマシでとにかく笹生選手の予選トップはニュースだった!!!それまでの疲れも全て吹っ飛んだのだ!!!

興奮もあって作業していることに夢中になって気がつけば。。。夜の10時。。。周りを見渡すと昨日と同じジャーナリストの今岡さんと2人だけに。。。

帰りの車の中で今岡さんに笹生お父さんが言ったことを伝えてみた。

しばらく沈黙した後、一言『どうやったらこの全米女子に標準合わせて狙えるのかな』と。。。

本気でしか聴こえなかった笹生父の発言をことの時まだ信じることができないでいたのは確か。多分言った本人ですらも。。。何が起きるかわからないのがゴルフ。世界中の猛者が集まってくるこの大会はどの選手も気合十分で向かってくる。世界を席巻している韓国の選手たちも控えてる。

いよいよ明日からの本戦。どんな戦いになるのか期待を胸に予選二日目を終えたのだ。

それから予選落ちをした残りの8人の選手たちのことも想像してみた。

悔しい思い、現実を思い知らされたもの、課題を見つけこれから先に新たな栄冠に向けて何か掴んだもの。みんなそれぞれの思いを胸に秘めてサンフランシスコの夜はまた霧に包まれていったのです。


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