まさか。。。まさか。。。そしてまさかの展開!!!最終日 全米女子オープン


最終日。どこから書いたらいいのか。。。

落ち着いて考えてみてもあのトロフィーを持った笹生優花選手と周りで賑やかなメディアや観客達の声援しかはっきり思い出せないほど衝撃的な1日だったのだ。

 

この日最初にスタートを切った日本人の上原彩子選手。落ち着いてラウンドを重ねていった。

追い上げてきた畑岡奈紗選手のスタートは最終組前、そして笹生優花選手のスタートは最終組。この二つのグループの中の選手達誰もが優勝の可能性を秘めていることは確か。緊張感を持って練習場へ行きみんなの練習風景を撮影していく。

3日目よりも少しリラックスしている感じの畑岡奈紗選手。

いつもと同じ一番右端のところでアップをしている笹生優花選手。

その間でレクシートンプソンやメーガガネ選手達もいる。

この時笹生選手は何を考えていたのだろう。一球一球丁寧にショットを重ねていく。実はこの翌日移動したロサンゼルスまで追いかけてインタビューした時に分かったことだが、この練習場で初めて優勝を意識したという。それほど手応えがあったのだろう。

スタート時間が迫る中場所を取るために先に1番ホールへ。

カメラの設定を確認しファインダーを覗いてフレーミングを確かめる。

少し落ち着いたところで一服。

畑岡選手が入ってきたと同時に観客から拍手が沸き起こる。

いよいよだ!

畑岡選手スタート!気合十分、それでいてリラックスしている感じでティショットを放つ!

スタートを見送った後笹生選手が入ってくる。レクシートンプソン選手は地元アメリカだけあって物凄い歓声と拍手で迎えられる。

笹生選手もこの日はしっかりとフェアウェイをキープするティショットを放つ!

誰もがこの時優勝するんではないか、いや優勝してほしいとチーム笹生そして私は願った。

1番ホールは難なくパーで終えて2番ホール。

レクシートンプソンの後に笹生優花のティショット

ファインダー越しにアップにして表情を捉えようとフレームし、息を潜めてショットを撮る。

このティショットが今大会初めて大きく右へ流れて観客のいるところへ飛んでしまう。。。何故? ファインダー越しにも明らかに本人も困惑顔が見てとれる。。。何故だか解らない。観客もざわめく。。。

何が何だか解らない状況の中ボールのところへ。

この時笹生選手のことだから深いラフからでもグリーンを狙ってくると思ってポジションを取りカメラを構えて待ってみると、安全策を取るためにフェアウェイの方向へ打つと宣言し私を含め観客達を大きく左へ移るように指示された?!

まじか。。。

笹生選手が構えるまで物凄い時間の流れを感じた。。。どうなるのか?どうするのか?

その時メーガガネ選手が『Yuka,先に打つよ!』とガネ選手が少しでも考える、または時間を与えるために言ったのか。でもその言い方がとても優しく聞こえたのだ。

笹生選手がショットに入ろうと構えた時のこと、私の少し右隣にいた観客の携帯が鳴り響く。。。(おーーーい!こら!!!)と思ったのと同時に笹生選手が珍しく苛立ちを見せてその携帯が鳴った方向を睨みつけたのだ。この時ものすごく本人も困惑しているのだろうと感じ取った。

2打目。フェアウェイに飛ばすつもりが全然飛ばずにすぐ近くのラフにまた落ちる。

2番ホール上がってみたらダブルボギー。。。いきなりスコアをトップから1打差の3打差に落としてしまう。。。

3番ホールのティショットは今度は大きく左へ。。。

一体どうしてしまったのか。笹生選手本来のスイングができていないのか、それとも。。。この時僕は『ドライバーのヘッドが壊れたのか?!』『いやでも音は変わらない』『シャフトか?』

2番ホールのティショットだけど後日インタビューした時に分かったのは、何故か打つ瞬間一瞬ボールがティから落ちたように見えたらしい。。。そこでショットを止めようと一瞬考えたが、でも落ちてないことに気づいてそのまま打ってしまったとのこと。

詳しくはこちらの記事を読んでね!

2番ホール、3番ホール連続ダブルボギー。。。一気に優勝前線から離脱してしまう。。。もはやこれまでか。。。と誰もが思った。チーム笹生のヒロさんも『もうダメかな。。。』と移動するときに横で呟いたが私は『まだまだ始まったばかり!最初のホールで良かったよ。これからっすよ!絶対追い上げるから!信じよう』って言った自分がいた。慰めでもなく自身もなく、そんな言葉が出た自分にも驚く。信じることしか我々にはできなから。応援することしかできないから。まだ若い。今回ダメでも十分大会を沸かせたしこれから何か掴めるかもしれないとも考えた。

でもこの3番ホールまでのゴルフは絶望的なのは確かだった。。。

携帯にジャーナリストの今岡さんからメッセージが届く。『畑岡選手を追って!』と。。。今この場を離れなければならなくなった。この追い上げ劇を撮りたかったが。。。

すぐに前のグループにいる畑岡選手を追いかける!

携帯で見れる大会のスコアをみるとなんと畑岡選手と笹生選手が並んだ。

スコアを伸ばして上がってきているのだ!

トップをいくレクシートンプソンは昨日からの調子のまま前半をラウンドしていく。まだまだ差があるからこのままレクシーがトップを独走して勝つか、周りが追い上げて捕まえるか。。。大方の予想はレクシーの調子は続かない。後半必ず落ちてくる。周りが必ず追い上げてトップに追いつくというシナリオを考えていた。

その追い上げてくるのは畑岡選手が有力候補の1人。このときメーガンカン選手やフェン・シャンシャンたちも追い上げて2位、3位の順位がホールごとに変わっていく。

後半に入りやはりレクシー選手が落ちてきた。そこへ畑岡選手が頭一つ抜け出し単独の2位に。着実に追い上げてきている!ショットも安定しそして難しいパットを連続でバーティ決めて追い上げてきている。

最終ホール大歓声が沸き起こる!明らかに畑岡選手の追い上げを皆称えてくれているのだ。

このとき私は笹生選手が追い上げてきていることは知らなかった。

ずっと途中から畑岡選手とレクシー選手、そして周りのメーガン選手やシャンシャン選手達を撮っていたけど。。。

畑岡選手が最終的に−4で上がってきたときトップはレクシートンプソンと笹生選手の3人だったのだ。

優勝に望みを繋いだ畑岡選手。もうこの時優勝は決ま流だろうと周りのカメラマン達とパットを決めた時の表情を撮ろうと位置を争う。

私は。。。ご覧の通り背中になってしまった。。。けれども観客に手を振る後ろ姿に切り替えた。

振り返ると後ろにはすぐに笹生選手、レクシー選手、メーガ選手が控えていた。

笹生選手の表情をカメラ越しに覗くとあの力強い目が戻っている!!!

 それでもまだこの時トップタイに返り咲いていることは知らなかった。

笹生選手はグリーン奥にボールを位置し、レクシーはホールの手前のバンカーへ入れてしまう。

ここでもまた新たにポジションを争うカメラマン達がグリーンの周りを走る!

畑岡選手の時と真逆のところへ

レクシー選手がパーパットを外した時点で周りがざわつく。。。

笹生選手のバーディパットが外れてパー。

 

結果。。。みんなお互いの顔を見合わせどうする?

どうなる?

 

プレーオフだ!!!!

 

ダッシュで18番ホールから9番ホールへ!

すぐにポジションを取りカメラを構えて少し時間があく。この時周りのカメラマン達に今後の展開と状況を確認する。

日本人同士のプレーオフ!しかも全米女子オープンというメジャー大会!いずれにしても初の日本人選手全米女子初優勝のタイトルがつく!!!

頭の中でこれから起こりうる状況をものすごい速さで考えシュミレーションし備えるが。。。。

 

が。。。。

 

カメラがおかしい。。。ちゃんと動かない。。。何故?!

 

1台はピントが合わない。

もう1台はシャッターが切れない。。。

しかも2台ともこれまで散々日本へデーターを送っていた機能が突然2台ともできなくなってしまう。。。

どうする。。。

どうする。。。

どうする。。。

 

まだ2人は来ない。

 

ピントが合わないカメラのスイッチを切る。

シャッターが切れないカメラはマニュアルモードから絞り優先モードに切り替える。すると絞り優先でシャッターが切れることができた!!!(よし!)

ピントが合わないカメラをひとまず忘れることにする。(使わない)

そこへ2人が登場。

間に合った。冷静になって気持ちを落ち着かせてシャッターがちゃんと切れることを祈る。

ティショット。畑岡選手、笹生選手。

撮れた!!!

移動しながらもう一度シュミレーションしてみる。いろんな事態を考える。

今回のプレーオフはサドンデスではなく9番ホールと18番ホールを周りそのスコアで勝敗が決まる。

選手達は大変だろうが自分的にはカメラの調子がおかしいのでこの措置はとても気持ち的に楽になった。

2打目へ移動しながらカメラの修理をどうするか、この1台でどうやって撮るか。レンズはどうするか。自分も多分笹生選手が混乱していた2番、3番ホールのようにどうなってしまったのか考えを巡らせていた。

9番ホール、18番ホール同じスコア。2人とも諦めない!

戦っている!確実に自分との、コースとの、そして相手との戦い。

自分が戦っているわけではないのだが2人に祈る気持ちで

『勝ちたい!』と思っている気持ちが強い方が絶対勝つ!と念じた。

再び9番ホールへ。ここからはサドンデス。

2人ともパー4のコース2打目をグリーンに乗せる。カップに近いのは笹生選手。

いずれもバーディーを取るには難しい距離だ。

畑岡選手のバーディパット。ラインを睨み、ボールを置く直前にボールにキスをした。初めてみる光景だった。すかさずシャッターを切る。

ボールはわずかだがショートしてしまう。届かなかったのだ。

笹生選手。いつも通りにラインを読み。意を決したようにしっかりとボールを打った!

この時思わず使わないと決めていたカメラを使っていた。

2台のカメラのレンズは望遠と少し広目のレンズを付けていたのだが、この時忘れて使って撮れていた!???

あの動かなかった現象は???

撮れているのだ。

撮れていたのだ。


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